毎日トイレ掃除202:初めての旅館トイレ掃除|朝活130|人間学なき者に指導者の資格なし

【トイレ掃除】

人間学なき者に指導者の資格なし

名将・野村克也氏より

当時十二球団を見渡したら、
監督やコーチはみんな大卒です。

僕は高校しか出ていないから、
将来はコーチや監督なんてないと思って
野球をやってきましたからね。

いまだにそうですが、
僕は劣等感を逆手にとって
生きてきた人生ですよ。

パ・リーグなんて人気もないし、
マスコミも取り上げないしね。

王(貞治氏)が
ホームラン打てば騒がれるのに、
俺が打っても何にも載らない。

セ・リーグのホームラン王と、
パ・リーグのホームラン王はどこが違うんじゃい、
なんてブツブツ言うものだから
「ボヤキのノムさん」になっちゃった(笑)。

ただ正直、南海時代は監督というよりは、
四番でキャッチャーという意識のほうが
強かったんですよ。

三十代後半から四十代前半の頃で、
まだチームを纏め上げる器量もなかったから
一度も日本一になれなかったし、
いまの女房とのことを
マスコミに叩かれたりもして、
四十二歳で南海を辞めることになったんです。

周囲からは
「これ以上やっても栄光に傷がつくだけだ」
とユニフォームを脱ぐことを勧められましたが、
自分にはまだ現役でやれるんじゃないか
という気持ちもある。

そこで懇意にしていた評論家の草柳大蔵さんに
相談しました。

「ボロボロになるまで
現役を続けたい気持ちがあります」

と言うと、

「大いにやるべきです。
禅に“生涯書生”という言葉があります。
人間は生涯勉強です」

と言われましてね、以来、
私の座右の銘は「生涯一捕手」です。

その後、ロッテ、西武と渡り歩き
ユニフォームを脱ぎましたが、
再び草柳さんのところに引退の挨拶に行ったんです。

野球解説者として再スタートすることにしたが、
何を勉強したらいいか、と質問すると

「本をたくさんお読みなさい。
そして、人間学を学びなさい」

と。

そうして最初に推薦してもらったのが、
安岡正篤さんの『活學』でした。

(※致知出版社の『活学講座』は、
この『活學』と『活學 第二編』より
10編を収録したもの)

野球ばっかりしていましたから、
それはそれは難解でした。

ただ、これはもう読破することに
意味があると思って、
辞書を離さず読み通しました。

この時挫折しなかったから、
その後、本を読む習慣がついたんだと思います。

草柳さんの教えを守って人間学の本を
読んでいったことが、
監督としての理念のようなものを
形成するのに役立ちました。

それはひと言で言えば

「人間学なき者に指導者の資格なし」

ということです。

野球ファンであれば誰もが知っている野村監督。
古田捕手とのヤクルトスワローズ、田中投手との楽天などを通して、野球ファン以外の人たちからも知名度がある監督であった。

その野村監督には、安岡正篤・著『活學』との出会いがあったということを、致知という雑誌を通して知った。

野球解説者として再スタートをする際に言われた、

『本をたくさんお読みなさい。
そして、人間学を学びなさい』

という言葉から出会ったと言う。

その出会いがなければ、監督時代に築いた実績はなかったのかもしれない。

そう思った。

「人間学なき者に指導者の資格なし」

この言葉に重みを感じる。

毎日トイレ掃除202日継続は、初めての旅館トイレ掃除

今日は旅館に来ている。
さきほど、初めての旅館のトイレ掃除をした。
どうしてもトイレ掃除をしたくなってしまったのだ。
アルコールをつけたティッシュを使って、便器周りと床を磨いた。
もともときれいなトイレだ。
掃除しても意味がないのかもしれない。
そう思っていたのだが、違った。
パッと見には気がつかなかった汚れが、拭き取ってみると見えたのだ。
見えないところを見えるようになりたい。
パッと見では気づかないところに気づける人間になりたい。
トイレ掃除を終えた今、そのような気持ちになった。

朝活130日継続

いつもと変わらず朝散歩。
家に戻って読書。
お盆期間であろうが、このルーティーンは変わらない。

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