毎日トイレ掃除179|朝活107|人生の法則

【トイレ掃除】

藤尾秀昭・著『人生の法則』〜『致知』総リード特別篇~

開発力
人生を、仕事を発展させていく上で
欠かせない能力。
それが開発力である。
開発力なしに会社の成長はあり得ない。
人生も生気溢れたものにはならない。
それでは開発力を促す要素とは何か。
第一に「根気」である。
何があっても止めずに続ける。
開発には必ず困難や障害が立ちはだかる。
それでもいやにならずに
コツコツと努力することを止めない。
「根気」こそ開発力に不可欠の
第一条件である。
本居宣長は松坂の木綿問屋に生まれた。
聡明で学を好んだが、商人の子は
商人が当時の仕来たり。
十六歳で江戸の木綿商に見習いに行く。
だが、一年ともたずに帰ってきた。
心配した母親はなんとか身が立つようにと、
十九歳の時に伊勢の紙問屋に養子に出す。
しかし、これも二年後には離縁になった。
次は京都に出て医学を学んだ。
商人は向かないと見た母の勧めである。
これはどうにか馴染んだようで、
その後の宣長は二十八歳で松阪に戻り、
生涯を一医師として過ごした。
なかなか足元が定まらなかった人生。
だが、その陰で宣長が根気よく
努力し続けたものがあった。
国学の研究である。
そして、三十五年間の努力の末に完成したのが、
『古事記伝』四十四巻である。
それはいま、国学の金字塔として
私たちに遺されている。
第二は「根気」と対をなすものだが、
「熱中」である。
損得を忘れて仕事に熱中する。
寝ても覚めてもそのことの中に生きる。
「熱中」こそ開発力を芽吹かせる唯一のものである。
第三に「祈り」である。
折しも五木寛之・稲盛和夫両氏の対談
『何のために生きるのか』が十一月に出版される。
それぞれの道を極めたお二人の対談は
人生を説き来たり説き去って滋味深い。
その中で稲盛氏が語っている。
昭和四十一年、京セラが年商五億円だった頃である。
IBMから一億五千万円の仕事を受注した。
稲盛氏は金額もさることながら、
世界のIBMが中小企業に過ぎない
京セラの技術力を評価してくれたことに感激し、
奮い立った。
だが、求められる技術水準は高く、
難しい仕事だった。
いくらやってもうまくいかない。
技術陣は徹夜の作業を続けたが、成功しない。
ある深夜、稲盛氏は激励に工場を回った。
すると、一人の若い技術者が
「きょうもうまくいきませんでした」と泣いていた。
稲盛氏は言ったという。
「神に祈ったか」。
とことん人事を尽くし、
どうにもならない限界に追い込まれる。
そういう自力だけではどうにもならない限界を
超えるのに神に祈るような敬虔な気持ちを
持ったのか──そういう意味で言ったという。
人力の限りを尽くしたあとは祈るしかない。
そしてそういう状態になった時に、
天地は不思議な力を与えてくれる。
困難な仕事を成し遂げた人には
共通して思い当たる体験であろう。
「祈り」こそ開発力の極みである。

毎日トイレ掃除179日継続

今日もまた磨き続く。
たったそれだけ。

朝活107日継続

朝は5時20分に起床。
朝読書を続ける。
たかが読書。
されど読書。

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