毎日トイレ掃除320|朝活227|看脚下

【トイレ掃除】

毎日トイレ掃除320日継続

1000日継続が見えてきた。
言うのは簡単だ。
1000(せん)・・・。
この1000という回数は、一気にたどり着くものではない。
1があって2があり、3があって4があり、・・・と、一歩一歩の積み重ねの先にある1000なのである。
今日という日は二度とない日。
その1日をどう生きるか。
トイレの便器を磨く時間を設ける。

朝活227日

朝読書。

看脚下

教育者東井義雄氏が
その著『自分を育てるのは自分』(弊社刊)に
書かれている話である。

大島みち子さんという女性がいた。

子供の頃は頭もよく、体も健やか、
本当に可愛い、いい子だった。
その大島さんに異変が生じたのは高校に入った時だった。
顔の軟骨が腐るという難病にかかったのだ。
その治療のため、高校は五年かかってようやく卒業した。
彼女は京都の同志社大学文学部に進学。
だが、病気が再発、長い病院生活となる。
その間に河野誠さんという学生と知り合い、
手紙を取り交わす間柄になったりする。

この大島さんが書き残した文章を集めたのが
『若きいのちの日記』という本。
東井氏はこの本に、いまここで何をなすべきか、
人間としてもっとも大事なことを教えられたという。

大島さんは書いている。
「病院の外に健康な日を三日ください。
一週間とは欲ばりません。
ただの三日でよろしいから
病院の外に健康な日がいただきたい」

「一日目、私はとんで故郷に帰りましょう。
そして、お爺ちゃんの肩をたたいてあげたい。
母と台所に立ちましょう。
父に熱燗を一本つけて、おいしいサラダを作って、
妹たちと楽しい食卓を囲みましょう。
そのことのために一日がいただきたい」

「二日目、私はとんであなたのところへ行きたい。
あなたと遊びたいなんていいません。
お部屋を掃除してあげて、
ワイシャツにアイロンをかけてあげて、
おいしい料理を作ってあげたいの」

「三日目、私は一人ぼっちの思い出と遊びましょう。
そして静かに一日が過ぎたら、
三日間の健康にありがとうと、
笑って永遠の眠りにつくでしょう」

自らの人生を看脚下し、
見事に生きた人の姿をここに見る。
若くして逝った女性の生き方に倣い、
私たちも自らの看脚下を深めていきたい。

『小さな修養論4』【致知出版社】

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